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シナリオプランニング研修~自動車メーカーのケースで学ぶ戦略策定~

クルマの未来はどうなるのか?自動車メーカーのケースで学ぶ「シナリオプランニング」を活用した戦略策定の進め方
~将来の経営者・経営幹部となるためのスキルアップ~


これまで、日本企業は市場の安定的な成長を背景に、他社と横並びの経営戦略や自社の過去の経営戦略の繰り返すことで生き残りを図ることができました。一方、現代は変化がスピードが早く、かつ変化の先行きが読めない不確実性の高い時代となってきました。

自動車メーカーの例を考えてみます。環境に関する規制は年々厳しくなり、それに対応するための技術開発が進んでいます。ガソリン車に代わる次世代自動車としては、既に普及をしているハイブリッド車だけではなく、クリーンディーゼル車、電気自動車、燃料電池車が知られています。

仮に、燃料電池車を今後の主力に位置付けようという自動車メーカーがあったとします。しかし、燃料電池車が普及するかどうかは、一つの自動車メーカーの意思だけで決まるものではありません。

まず、燃料電池車の燃料補給に必要な水素ステーションの整備が必要です。そして、1箇所当たりの設置コストが数億円かかるとされる水素ステーションの整備には、政府の後押しが欠かせません。さらに、燃料電池車はガソリン車に比べて高額なため、エコカー減税といった補助(助成金)の有無も重要となります。

政府の政策を含む外部環境の動向が、燃料電池車の普及度合に大きな影響を与えることになるのです。

他の次世代自動車の状況も考慮していかなければなりません。例えば、ヨーロッパではクリーンディーゼル車が広く普及しています。燃料電池車の開発に自社のリソースを集中したとすると、クリーンディーゼル車の開発競争で遅れをとり、ヨーロッパ市場のシェアを失うかもしれません。

他の自動車メーカーの動向が、自社の事業に大きな影響を与えることがわかります。

「クリーンな社会の実現する」というビジョンを掲げ、燃料電池車の開発に資源を集中することは、地球温暖化防止の観点から見れば大変素晴らしいといえるでしょう。しかし、他の次世代自動車であるクリーンディーゼル車や電気自動車が広く普及をして、燃料電池車の市場がなくなってしまう可能性もあるのです。

この様な状況の中で、経営者・経営幹部の立場であればどの様な戦略を考えるのでしょうか?そのための第一歩となるのが、自社の経営を左右する事業環境の変化にしっかりと向き合い、自社の事業に影響を与える環境変化要因を見極めることです。そして、その環境変化が起きた場合のビジネスへの影響をとらえ、対応すべき施策を戦略として取りまとめることが必要です。

現代は変化の激しい時代です。その中で、経営の責任を担う立場となるためには、常に将来の変化を見据え、自社の事業環境の変化の道筋(シナリオ)とそれに対応した戦略を考えていく力を身に付けることが重要になっているのです。

 

不確実な未来に対処するための戦略ツール「シナリオプランニング」


それでは、どの様にすれば将来の変化を見据えた上で、それに対応した戦略を考えられるのでしょうか?忙しいビジネスパーソンにとって時間は貴重な資源です。限られた時間の中で、業界の常識や自分の価値観にとらわれず、現状維持以外の選択肢を考える力を身に付ける必要があるのではないでしょうか?

「シナリオプランニング」は、将来起こりえる事業環境を複数のシナリオにまとめ、事前に対策を練ることで変化の予兆を見逃すことなく、不確実性に対応する手法です。

多くの企業は、直近の経済変動の動向や自社のこれまでの実績などにもとづいて年度計画、中期経営計画を立案しています。しかし、将来を過去や現在の延長ととらえる方法では、想定外の環境変化が起こった場合に適切に対応することはできません。

「シナリオプランニング」では、将来を「シナリオ」という形で表現し、実際に起こり得るものとして仮想的に体験をします。それによって、「シナリオ」が想定する事態が実際に起きた時、迅速に対処することができるようになります。また、「シナリオ」を考える過程の中で、いち早く将来の変化の可能性を把握することもできます。

シナリオプランニングを活用した成功事例として最もよく知られているのが、石油危機(オイルショック)の時のロイヤルダッチ・シェル社のケースです。

1970年代初めに、ロイヤルダッチ・シェル社は石油輸出国機構(OPEC)による石油危機のシナリオを事前に作成しておいたことで、第一次石油危機に迅速に対応することに成功しました。シェル社は以降数年間で、オイルメジャー第7位から2位へと躍進を遂げました。

シェル社の事例は少し古いものですが、どの様な時代であっても「将来の起こり得る事態」と「その対応策」をあらかじめ検討しておいた企業と、何かが起きてからあわてて対応した企業とでは大きな差が出るのではないでしょうか。

弊社の「シナリオプランニング研修~自動車メーカーのケースで学ぶ戦略策定~」では、1日でシナリオプランニングの手法を理解し、実践で活用できるようになるための研修です。シナリオプランニングの手法は自分で体験をしてみなければ身に付きません。本研修では、参加者の方自身が考え、手を動かすワークショップを中心に進めていきます。

 

シナリオプランニング研修~自動車メーカーのケースで学ぶ戦略策定~


■ シナリオプランニング研修の対象者

・経営企画スタッフ
・将来、上記ポジションを目指す方
・自らのビジネススキルの向上を図りたい方
・シナリオプランニングに興味のある方

■ 研修概要

シナリオプランニングの手法を理解し、実践で活用するための研修です。題材企業(自動車メーカー)の経営者の立場となって、将来の事業環境を複数の「シナリオ」にまとめ、その「シナリオ」に対処するための将来の戦略を策定します。

1.事業環境の分析

最初に業界バリューチェーン、マクロ環境、事業環境の分析を行い、将来の環境変化要因を導きます。そして、題材企業の将来の事業に影響を与える環境変化要因を抽出していきます。

2.シナリオの構築

政府の政策などの外部環境が、題材企業の事業に与える影響(環境変化要因)についての分析を行います。ここではPEST分析、5Forcesというフレームワークを活用します。環境変化要因を抽出し、構造化をしたうえで、将来の事業環境のシナリオを構築していきます。

3.ビジネスモデルの影響分析

題材企業のビジネスモデルがシナリオで想定した環境変化によって、どのような影響を受けるか分析します。

4.戦略策定(戦略ストーリーの作成)

題材企業の将来のビジネスモデルを検討します。シナリオで想定する環境変化に対処するためのビジネスモデルとはどの様なものかをしっかりと考えていきます。そして、将来のビジネスモデルの実現に向けたロードマップについても検討を行います。

■研修形態

本研修は弊社オフィス(早稲田大学インキュベーションセンター)で開催をいたします。開催日とご都合が合わない、複数の社員がまとめて研修を受けたい等で、訪問型研修をご希望の場合は、弊社までお気軽にお問い合わせください。貴社のオフィス等のご希望の場所へ、弊社の講師を派遣して研修を実施いたします。

 

本研修の特徴


一方的に講師の話を聞いて、その場では理解をしたつもりでも、実際のビジネスの場面では使えないのでは、研修に参加した意味がありません。特にシナリオプランニングの手法は、実際に体験をしてみなければ身に付きません。

本研修は、参加者の方自身が考え、手を動かすワークショップを中心に進めます。シナリオプランニングを、実際にビジネスの場面で活用できるようになるために最適なプログラムです。

1.シナリオ構築で終わりではありません。その先の戦略策定にこだわります

本研修は、シナリオプランニングの手法を習得することを目的としていますが、シナリオの構築までで終わりだとは考えておりません。

一般的にシナリオプランニングでは、シナリオ構築自体に重点が置かれています。そのため、シナリオから将来の方向性を定め、戦略立案につなげることは、あまり重視されていませんでした。

弊社の研修は、構築したシナリオを活用して、題材企業の将来の戦略を策定するところまでを習得できるように構成しています。シナリオプランニングのアウトプットを作成の流れを経験することで、参加者の方が自分の企業で改めてシナリオプランニングによる戦略策定を行うことが可能となります。

2.コンサルティングファームの戦略立案スキルが学べます

弊社にはコンサルティングファームとして、多くの企業の戦略策定を支援してきた経験があります。本研修では、シナリオをもとに社員が向かう方向性を示し、それに向けての計画を具体的に示すという戦略立案のスキルの向上も同時に図ります。

 

この研修に参加した時の期待効果


○研修で習得したシナリオプランニングの手法をもとに、自社の事業環境の変化の道筋(シナリオ)と打ち手(戦略)を考えることができるようになります。

○シナリオプランニング手法を身に付けることにより、環境変化に対する感度が向上し、意思決定の質とスピードが高まります。

○社内でシナリオプランニングのワークショップ運営を行うための、一連のステップが習得できます。

 

現状維持思考を脱却し、会社に変化をもたらせる人材へとスキルアップ


これまでの日本企業は市場が安定的に成長していること背景に、他社と横並びの経営戦略や自社の過去の経営戦略の繰り返すだけでも生き残ることができました。しかし、不確実性が高まっている現在では、現状維持はリスクの大きな選択肢です。

日本国内では人口減少と少子高齢化を背景に、多くの市場が縮小を迎えることは確実です。新しい事業にチャレンジをするリスクを懸念して、何もしない企業は、市場の縮小にあわせて、ビジネスを縮小することを選んでいるのと同じです。

シナリオプランニングはこれからの時代を生き残るために有効な手法です。今注目のシナリオプランニングを身に付けて、経営者・経営幹部になるためのスキルアップをしませんか。

 

講師紹介


コンピテンシーコンサルティング株式会社 シニアコンサルタント 吉田 禎t.yoshida

■講師略歴

早稲田大学法学部卒業。ヒューレット・パッカードに入社し、金融系、通信事業者向けのシステムの提案・開発に関わる。プロジェクト・マネージャ、プログラム・マネージャ、ヒューマン・リソース・マネージャ、品質管理責任者、オフィス責任者などの業務に従事。同社での最終役職は開発本部副本部長。

 

開催概要


タイトル シナリオプランニング研修【1Days】
~自動車メーカーのケースで学ぶ戦略策定~
日時 開催日未定
会場 早稲田大学インキュベーションセンター(MAP)
講師 吉田 禎(コンピテンシーコンサルティング株式会社シニアコンサルタント)
対象 ・経営企画スタッフ
・将来、上記ポジションを目指す方
・自らのビジネススキルの向上を図りたい方
・シナリオプランニングに興味のある方
定員 8名
参加費 1名様につき25,000円(税込27,000円)
※複数名でお申込みの場合、割引をいたします。詳しくはお問い合わせください。
お申込み方法 研修のお申込み・お問い合わせにつきましては下の「お申し込み」ボタンをクリックして、「お問い合わせフォーム」に「研修名(シナリオプランニング研修【1Days】)」・「開催希望日」をご記入の上、送信してください。

ご相談は下記お問い合わせページからご連絡下さい。

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