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TOEIC800点超えは難しくない!4カ月で500点台から800点を超えた勉強法1

2016年11月01日

TOEICテストは、学生だけではなく、ビジネスパーソンの英語力を評価する方法として広く活用されています。「英語が苦手」だけど、昇進試験のためにTOEICのスコアをあげたい。社内で英語力アップに取り組んでおり、人事部や上司からTOEICを受けるようにと言われている。何とかしてTOEICのスコアを伸ばしたいという悩みを持つ方は多いのではないでしょうか。

そこで今回は、その様な悩みをもつビジネスパーソンの方向けに、500点台だったTOEICのスコアが、4か月後で800点を超えるようになった時の勉強法をご紹介します。

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英語が苦手でも、4カ月で800点超えを達成


最初に私の元々の英語力をご紹介します。実は中学、高校では英語が一番の苦手科目でした、大学受験でもかなり英語に苦しみました。今回ご紹介するのは英語が苦手な人でも800点が取れたという勉強法です。言葉だけだと説得力がないと思いますので、最初に画像をアップしておきます。

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私は1月に初めてTOEICを受けて500点台だったスコアが、同じ年の5月には800点を超えました。

このコラムのタイトルから、TOEICに特化した内容だと思われた方が多いと思いますが、TOEICで高いスコアをとるためのテクニックを学ぶといった勉強法ではありません。公式問題集などのTOEICのスコアを目的とする対策本も一切使いません。

今回ご紹介するのは、純粋に英語力を伸ばすための勉強法です。英語力が伸びた結果、TOEICで800点を超えることができます。実際に私はできました。

 

リスニング・リーディング・スピーキング・ライティングをバランスよく伸ばす


英語力を伸ばすためには、4要素(リスニング・リーディング・スピーキング・ライティング)をバランスよく強化していくことが重要です。

TOEICのスコアアップを狙うのであれば、リスニング、リーディングを中心に勉強を組み立ててもよいかもしれません。しかし、リスニング、リーディングはどうしてもインプット型の勉強が主体となります。インプット型の勉強だけでも、モチベーションが続く方もいるかと思いますが、私は英語は他の人とのコミュニケーション手段であると考えています。

コミュニケーション手段である以上、スピーキングとライティング能力を伸ばすことは欠かせません。そして、4要素を同時に伸ばすことが、リスニングとリーディング能力を、より高めることにつながっていきます。

 

英語を生活の一部にすると英語力は伸びる!


最初に、この勉強方法を始めるにあたっての英語力ですが、高校卒業程度のレベルがあることが望ましいです。英検とTOEICスコアの比較した時、TOEIC500点台と英検2級がだいたい同じレベルであると言われています。英検2級は、高校卒業程度の英語力が目安となっています。

全く英語ができない中学生レベルの方が、TOEICで500点台に持っていくのについては、別のコラムでご紹介します。

それでは、本題に入っていきます。勉強法といっても、毎日何時間も机に向かうといったことはしません。生活の中に英語を取り入れることで、自然に英語力を伸ばしていきます。

 

リスニングその1 英語のニュースを聞く


最初はリスニングの勉強法です。こちらは、英語のニュースを聞くことでリスニング力の向上が期待できます。

私が英語に集中して取り組んでいた時期は、今から10年ぐらい前でしたので、NHKのBSで放送されてるワールドニュースを利用していました。アメリカのABCとPBS、イギリスのBBCのニュースを副音声で聞いていました。

ポイントとしては、アメリカの大統領選挙など、少しでもニュースの内容を知っているコンテンツを聞くことと、一回に長い時間やるというのではなく、10分、15分程度の短い時間でよいので、できるだけ毎日続けることが大切です。

日本人にとってあまりなじみのないニュースは、英語ではなく、日本語で聞いても理解することはかなり難しいです。例えば、アメリカの雇用統計など、内容が難しく専門的な用語が多いニュースは、リスニングの教材としてはハードルが高すぎます。

全く内容を知らないニュースの場合、はじめから最後まで全く聞き取れないで終わってしまうこともあります。その状態で長い時間続けてたとしても、すぐに飽きてしまいます。

一方で、日本でも関心度が高いニュース、今であればアメリカ大統領選挙でトランプ氏がこの様な発言をしたといった話題であれば、英語のニュースを聞く前から、おおよその内容を知っていることがあると思います。

少しでも内容を知っているニュースの場合、高校卒業程度の英語力があれば、単語レベルであってもなんとか聞き取ることができます。大統領選挙のニュースの場合、最初はTrump, Clinton, Electionだけかもしれませんが、毎日、続けていくとその前後の言葉が徐々に聞き取れるようになっていきます。

最近では、英語学習に適したニュースを無料で聞くことができるPodcastがあります。iPhoneやMP3プレーヤーなどにダウンロードして好きな時に聞くことができます。

Podcastでのおすすめは、NHK WORLD RADIO JAPANです。日本と世界の主なニュースを英語で伝えているので、多くのニュースの内容を知っていると思います。ニュースを伝えるアナウンサーは日本人が中心なので、かなり聞き取りやすいです。

NHK WORLDに慣れてきたら、アメリカの放送局(ABC,CNN,CBS,PBSなど)やイギリスのBBCに挑戦してみます。NHK WORLDをほとんど聞き取れるようになっていても、こちらはほとんど聞き取れないと思います。NHK WORLDに比べ、話すスピードが速く、伝えられるニュースの知識が少ないことがその理由です。それでもすぐにあきらめずに、毎日聞くようにしてください。聞き取れる部分は徐々に増えていきます。

NHK WORLDと海外の放送局のニュースで自分が知っているニュースをだいたい聞き取れるようになったら、TOEICを受けてみてください。TOEICのリスニングパートが簡単に感じると思います。

 

リスニングその2 映画やドラマを見る


ニュースを聞く以外にも、映画やドラマを見るのもおすすめです。こちらは、いろいろな映画やドラマを見るというよりも、一つの映画、ドラマを繰り返し見て、聞き取れるパートを増やしていくことをおすすめします。

繰り返し見ても飽きない、自分の好きなものを教材にするとよいです。ご参考までに私が学習に使ったのは、サウンド・オブ・ミュージック(The Sound of Music)、バック・トゥ・ザ・フューチャー(BACK TO THE FUTURE)、アリー My Love(Ally McBeal)でした。

いきなり最初から字幕なしで見るのは厳しいので、日本語字幕→英語字幕→字幕なしの流れで進めていきます。英語字幕の時に知らない単語があれば、辞書で確認をしておきましょう。

映画やドラマでリスニングに取り組むときのポイントは、難しすぎるものを選ばない事です。自分の好きな映画やドラマを字幕なしで見ることができるパートが増えていくと英語学習へのモチベーションが高まっていきます。反対にほとんど聞き取れないものを繰り返し見ても、苦痛にしかなりません。

日本語字幕で見ている時に、英語が全く聞き取れなかったり、英語字幕で見ている時に、一つの画面の字幕に知らない単語がたくさん出てくる映画やドラマであれば、他のものを選んだ方がよいです。

私はある程度、英語のニュースを聞き取れるようになった後に、パイレーツ・オブ・カリビアン(Pirates of the Caribbean)、ダ・ヴィンチ・コード(The Da Vinci Code)を字幕なしで見てみたのですが、両方ともほとんど聞き取れませんでしたので、教材にするのはやめました。パイレーツ・オブ・カリビアンは、役者が海賊風のしゃべり方をしているから、ダ・ヴィンチ・コードはストーリー自体が難しいからだと思います。

海外に行って、だいたい3カ月位すると英語が聞き取れるようになるという話を聞いたことがあるのですが、日本にいても、通勤時間の電車でニュースを聞き、週末は映画やドラマを見るというように、日常生活の一部に英語を取り入れることで、リスニング力の向上は可能です。

 

リスニングのまとめ


最近ではあまり使われないのかもしれませんが「継続は力なり」という言葉があります。リスニング力を伸ばすのに特別な才能は必要ありません。必要なのは、毎日、飽きずに続けるというモチベーションだけです。ニュースでも、映画でも最初から聞き取れるといったことはありませんが、続けていくと、聞き取れるパートが確実に増えていきます。ですので、最低でも3カ月は続けてください。

英語のネイティブ向けのコンテンツに慣れておくことで、TOEICの非ネイティブ向けのリスニングテストは難しくないと感じられるようになります。次回のコラムではリーディング力の向上のための勉強法をご紹介します。

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