目標管理研修では、管理職がどうして目標管理が必要なのかという制度の本質への理解を深めるとともに、部下の自主性・創意工夫を引き出すのに必要なスキルを、講師による講義とワークショップを通じて習得します。
管理職の主な役割は、部下を通して組織の目標を達成していくことにあります。そのためには、管理職が部下に全社目標および部門目標を明示して、部門のメンバーの協力体制を引き出すとともに、組織目標と整合した個人の目標を設定できるようになることが必要です。
個人の自主性や創意工夫が盛り込まれつつ、組織目標と整合した目標の両立を実現することは、社員のモチベーション向上と成長の促進するとともに、部門の目標・全社の経営目標を達成することにつながります。
目標管理研修の対象者
・部下を持ち評価者となる立場の方(事業責任者、管理職、管理職候補)
・人事担当の方
・経営幹部の方
目標管理研修の目的
・管理職が経営目標の達成に向け、部門メンバーの協力体制を引き出すことができるようになる。
・管理職が目標管理制度を活用して、部下を育成するためのポイントを身につけ、部下の成長を支援する。
・管理職が組織の業績を把握し、目標を達成する。
■目標管理制度を活用した部下への目標の展開
企業が経営計画を達成するためには、全社の目標を各部門の目標さらに個人の目標へという形で、上位の目標を下位に展開していくことが重要です。
「目標管理制度」は、全社の目標と個人の目標の整合性を保ちながら、部下の自主性と創意工夫を引き出す経営管理の手法の一つです。企業は「目標管理制度」を活用することで経営戦略を効果的に遂行することができます。
目標管理制度は多くの企業で採用されていますが、この制度を上手く活用できていない事例もあります。管理職が一方的に押しつけた目標によって、部下のモチベーションが上がらない。あるいは、管理職が部下の自主性に任せすぎたため、部下が簡単な目標ばかりを設定してしまうなどの失敗が見られます。
目標管理制度は特に目標設定が難しいと考えられます。制度を成功させるためには、運用の中心となる管理職の役割が非常に重要となります。本研修によって、管理職が部下が適切な目標設定を支援をできるようになることで、貴社の経営計画の達成と人材育成の両立の実現が近づきます。
目標管理制度は「個々の社員の能力の範囲で、最大限の自主性を与えた方が高いパフォーマンスを引き出すことができる」という考え方にもとづいた制度です。
つまり、管理職が部下に一方的に押しつけて目標を設定することは失敗であるといえます。その一方で、個人の自主性に任せて、部下が組織の目標とは関係がなく、簡単に達成できる目標ばかりを設定しては、組織の目標は達成できません。
目標管理研修では、組織と個人の目標の整合性を保ちつつ、部下の自主性を引き出すための目標設定のスキルを習得します。
1.目標管理制度と個人の目標の整合性
目標管理制度への理解を深めます。目標管理制度は上から下へ一方通行で目標を与えるノルマ管理ではありません。管理職がこの制度を効果的に活用するために必要な知識を習得します。
■目標管理制度の全体像
単に目標管理について学ぶだけではありません。どうして目標管理が必要なのか、どんな上司が優秀でその上司に近づくためにどのような目標を立てれば良いかを、自身の日常業務を振り返りながら身に付けていきます。
2.目標設定のポイント
効果的な目標設定の方法を学びます。簡単に達成できる目標や反対に到底達成できそうにない目標は、管理職自身と部下の達成に向けての意欲は高まりません。適切な目標の高さを設定するためのスキルを習得することで、部下のやる気を引き出し、組織全体のモチベーションを向上させることができます。
部下のやる気を引き出すための「SMART」な目標とは何かや、バランススコアカードを活用した目標設定における4つの視点について学びます。
「戦略マップ」を活用して、財務目標を含めた抜け漏れのない目標を設定するためのワークも行います。管理職が「戦略マップ」を使いこなすことで、目標の質を高めることができるようになります。
■戦略マップを活用した目標設定のイメージ
3.部下の目標と評価基準のレビューとフィードバック
最初に目標設定と評価基準について学びます。部下が「努力する」、「頑張る」といった抽象的で中身のない目標設定をしていると、公正で納得感のある評価をすることができなくなります。
部下は「頑張った」つもりでも、上司はそう思っていないため低い評価をする。結果として、部下は評価に対する納得感を得ることができず、仕事へのモチベーションが低下してしまいます。
本研修では実践的な形式で、部下の目標管理シートや実施計画のレビューを行ます。管理職が部下が適切な目標設定をできているかを確認できるようになることで、目標設定時の失敗が起こらないようにしていきます。
コンピテンシーコンサルティングの目標管理研修には以下の特徴があります。
1.経験豊富なコンサルタントが講師をつとめます
研修講師は、多くの企業の人事制度構築等に携わっている現役のコンサルタントが担当いたします。日々のコンサルティングの中で、管理職がかかえている多数の課題を把握するとともに、その解決策の検討を重ねてきました。本研修では、目標管理における管理職の方からの質問にひとつひとつ丁寧にお答えいたします。
また、弊社はそれぞれの管理職のレベルに合わせたきめ細かなフォローアップを得意としています。本研修に加えて、個別の管理職の目標設定の添削や、評価レビューの具体的な改善ポイントの指摘など、個別指導の対応も可能です。貴社の全ての管理職の目標設定スキルの向上を支援いたします。
2.日々のフィードバックを重視したプログラム
弊社は、管理職から部下へのフィードバックが、半年や一年に一回の評価面談に限られる状況では、社員が十分に成長しないと考えます。期首の目標設定と期末の評価面談に加えて、日々のフィードバックが適切に行うことが、部下の成長に効果的であり、評価への納得感を高めることにつながります。
弊社では、参加者である管理職が日々のフィードバックの重要性を認識したうえで、適切なフィードバックを実践できるように導きます。
本サービスでは、研修の実施前に、貴社の担当者の方と弊社の研修講師による事前打ち合わせを行います。貴社の人事の仕組みに関する理解を相互に深めながら、貴社の管理職に必要な研修プログラムを設計したうえで、研修を実施し、管理職のスキル向上に結び付けます。
貴社の人事制度をもとにしたワークを取り入れるなど、貴社の目標管理制度をベースにした研修を実施いたします。管理職の方への個別指導のご希望の有無などのご確認をしながら、貴社に最適な研修プログラムを作成いたします。
※研修の実施までに数回の打ち合わせが発生いたします。研修の実施ご希望日より少なくとも1ヵ月程度の余裕を持ってお問い合わせください。
※カスタマイズを行わず、弊社の標準的な研修プログラムで実施することも可能です。
※上記は一例です。研修の内容はお客様のご要望に合わせてカスタマイズをいたします。
お問い合わせ・ご相談はこちら 本サービスに関するご質問、詳しい説明のご依頼等に関してましては、 Mail : info@competencyconsulting.com ※問い合わせフォームからのご相談は下のお問い合わせボタンよりお願いいたします。 |