Problem Solving
人事課題をしっかり捉えたい
- 弊社には、経営者や人事部長から様々な相談が寄せられます。典型的な相談のひとつは、ひとに関する問題が多岐に渡りうまく整理でき
ない、問題と問題の関係が複雑で困っている、人事課題がうまく設定できないというものです。
- 人事課題を見えにくくしている主な要因は、以下が考えられます。
- 人事制度の中にたくさんの人事施策があるため、全体をしっかり押さられない
- 人事制度の前提である会社の戦略や組織構造の問題に入り込めていない
- 人事制度と関係が深い上位管理職のリーダーシップの問題や社員の問題に入り込みにくい(特にデリケートなものは本音が聞けない)
- たくさんの問題の中から課題(解くべき特に重要な問題)を明確にしなければ、解決の方向性を定めることができないのは、当然です。社
内からは切り込みにくいことも多いので、冒頭の経営者や人事部長の声になるのです。さらに、最新のHow To(例:人的資本経営、 エン
ゲージメント、Well-Being、No Rating)の話が経営者や人事部長を惑わせます。
- 他方、人事課題はこの最初のところで、経営層に強く響いていなければなりません。なぜなら、人事に関する改革は、社員の意識改革が
含まれており、定着までの道のりが長く辛いものになることが多いからです。心に響く人事課題がなければ、それらを乗り越えられません。
実際、経営層の協力が続かず、会社が迷走することもあるのです。
- 弊社は、独自の経営分析や従業員インタビュー・従業員サーベイなどを通して人事課題にアプローチすることを得意にしています。一貫し
てやることは、事実を積み上げること、因果関係の仮設を持ち検証すること、How To的発言に惑わされないことです。たくさんの問題の中
から真の人事課題が見えてくれば、解決のためのアイデア・工夫も鋭くなりますし、人事の方向性も見えてきます。さらに、それら方向性を
しっかり戦略マップ上でまとめストーリーにすれば、人事戦略として多くのひとに正しく伝えることができます。そこには、社内からは言い出
しにくい事実が含まれているかもしれません。それを勇気を持って経営層に伝えていくことになります。