プロフィール
株式会社ツクイホールディングス様
グループ会社の経営管理等
21,800人(グループ全体)
ツクイグループは、「超高齢社会の課題に向き合い、人生100年幸福に生きる時代を創る」 をMissionとし、デイサービス事業、住まい事業、在宅事業などの介護サービスを提供する株式会社ツクイをはじめ、福祉車両などを専門に取り扱うリース事業を行う株式会社ツクイキャピタル、介護・医療業界に特化した人材サービス事業を展開する株式会社ツクイスタッフなど、グループ各社が超高齢社会の課題解決に取り組まれています。なかでも子会社の株式会社ツクイが運営するデイサービスの事業所数は全国500ヵ所を超え、業界でもトップクラスの事業展開となっています。
研修開始の背景
株式会社ツクイホールディングス様では、高齢化社会におけるニーズに応えるため、新たな事業を企画し、迅速に実行に移せる普遍的な経営スキルが求められていました。弊社は、同社のミドルマネジメント層のサクセッサーを対象として、MBAで学ぶベーシックなスキルの獲得とそのスキルを実際に統合するワークショップ実施のお手伝いをさせていただきました。
研修内容
経営視点に立ち、自責で課題解決のための戦略立案と関係者を巻き込みながら実行ができる
真のリーダーを発掘・育成
企業のニーズ、課題など
- 持株会社化により、経営の中枢を担う経営管理者や上級管理職にこれまで以上に高い戦略性、経営管理能力が求められることとなりました。
- 株式会社ツクイホールディングスでは、高齢化社会におけるニーズに応えるため、新たな事業を企画し、迅速に実行に移せる普遍的な経営スキルが求められていました。また、子会社の株式会社ツクイでは介護事業のさらなる強化が求められており、これまでの全社レベルの視点、組織横断的な広い視野だけではなく、個々の経営スキルを統合して実務に応用するレベルまでスキルを高めることが求められていました。
- そこで、ミドルマネジメント層のサクセッサーを対象として、MBAで学ぶベーシックなスキルの獲得とそのスキルを実際に統合するワークショップにより、対象者の経営能力を高めると共に強み・弱みや将来性を把握する機会を設定しました。
ワークショップの成果
■経営に必須となる知識を効果的に習得
経営戦略、マーケティング、人材組織、財務、論理的思考など経営に必須となるMBAスキルについて、講義や演習を通して効果的に習得。
「経営戦略に必要な知識、手法等を学べたことは活用範囲も広く、実践できる内容が多く、非常に参加した事への満足感は高いと感じております」(受講者:A氏)
「今まで何となくやっていたこと、意味も分からずやってきたことが初めて学ぶ機会があり、意味を知ってやってみると奥が深く少し楽しさも感じてきた研修でした。根拠を持ちストーリーを作って説明していくことは今後の業務でも生かせる内容だったと思います」(受講者:B氏)
■メンバー間の事業課題の共有と議論の促進
ワークショップ形式をとることにより、メンバー間の議論を促進、事業課題をメンバー間で共有。 (カリキュラムに経営陣への戦略提案を含めた場合、現経営陣との議論や事業課題の共有まで)
「今まで直感と経験則のみで動いてきたところが多いので、自分自身でも論理的に物事を考えて、段取りを組んでいくことが非常に苦手な部分でしたが、今回のプログラムではそこの考え方や組み立て方を改めてワークや課題を通してメンバーとディスカッションしていく中で学ぶことが多かったと思います」(受講者:C氏)
「他チームの取り組み過程と提案された内容含め、経営戦略の考え方も参考になりました」(受講者:D氏)
■ワークショップ終了後の実務への展開
実践的なカリキュラム(事前課題による個人考察やワーク、メンバー間でのディスカッション、経営陣への戦略提案など)により、単なる研修としてだけでなくワークショップ終了後の実務にも直結。
「今回学んだことは今も先の将来においても有効活用出来るものとも思いました」(受講者:E氏)
「自部門の事業だけでなく、違う事業の内容をここまで深く経営者目線で考えていくことが出来たのは、これからの動きにも繋げていけると思います」(受講者:F氏)
お客様の声
人財戦略部 人財育成課
課長 蒲谷成泰 様
経営スキル研修を弊社に依頼した理由などを、ツクイグループの研修を担当される
株式会社ツクイホールディングス人財育成課 課長の蒲谷様に伺いました。
参加者間の議論を促すカリキュラムと講師陣
–数ある中でも弊社に経営スキル研修を依頼した理由を教えてください。
まず一つは、参加者間の議論を促進するカリキュラムです。経営スキルを一方的に講義で伝える研修は他社の研修でもあるかと思いますが、貴社のワークショップでは受講者が事前に学んだ内容を踏まえてメンバー間で議論することで、これまで受講者自身が目の届かなかった事業の現状や課題を共有し、気づきをもたらすことができます。受講者が最終的に経営陣に提言することで、ワークショップ終了後の事業展開にもプラスの効果を期待できました。ご提案いただいた段階で、他社での複数の成功事例もご紹介いただけたため、安心してお願いすることができました。
また、講師陣のレベルの高さも理由の一つです。講師陣はビジネススクールで学んだだけでなく、実務で実践を積んできた方々なので、ビジネス現場での具体例も含め、高いレベルで経営スキルを受講者にインプットいただけるだけでなく、受講者間の議論に加わりながら適切なフィードバックをいただけると考えたためです。
環境に応じたワークショップ設計と将来への展開
–弊社の仕事ぶりや成果について、忌憚のないコメントをいただけますでしょうか?
御社には、ワークショップ運営はもちろん、事前の研修ニーズのヒアリングから、コンテンツの設計、事後のフィードバックまで細やかに対応いただきました。特に今回はコロナ禍での開催となったため、当初予定していた対面型ワークショップではなく、完全オンライン実施に変更することとなりましたが、柔軟に対応いただきました。ワークショップ本番ではやや時間が不足してしまう場面もありましたが、講義部分で経営スキルを習得しながら、各種ワークで受講者間の議論を促していただき、狙い通り受講者間で課題や問題意識を共有できました。各ポイントでフィードバックいただいた内容を反映した最終的な経営陣への提案は、経営陣からも高い評価を受けることができ、ワークショップで取り組んだ内容が今後の事業展開にも活用していけることを実感しています。
今回のワークショップは、次世代経営者候補育成のスタートラインとなる非常に良いきっかけになったと思っています。今後はさらに裾野を広げるべく、育成施策全般との兼ね合いも検討しながら進化させていけたらと考えています。
–貴重な時間を割いていただき、どうも、ありがとうございました。
今回の取り組みが貴社のますますの発展につながるよう、引き続き我々もサポートさせていただきます。